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「小さなモバイルマッピングが欲しい」から始まった住宅地測量 — R8+ を車載で検証(エジプト)
パートナー企業の投稿より。顧客から寄せられたのは「Mini Mobile Mapping が欲しい」という相談でした。対象は高速道路のような広大なエリアではなく複数の住宅街で、従来の測量では時間と労力がかかりすぎる一方、本格的なモバイルマッピングシステムはプロジェクトの必要性に対して過剰でコストも見合いません。第三の選択肢がSLAMスキャナーでしたが、顧客は以前に別の機種で座標のずれが約9cmに達したこと、同じ場所を複数回通ると点群が二重になることを経験しており、設計判断に使うデータとしては不安が残っていました。
そこで、OmniSLAM R8+を車載して約10km/hで走行する実証を提案しました。狙いは機材の性能誇示ではなく、この解決策が本当にプロジェクトに適しているかを確かめることです。決め手のひとつは、NTRIPだけに依存せず、内蔵ラジオ経由で基準局と接続できる点でした。NTRIPは通信環境とサーバーが安定していれば優秀ですが、現場ではネットワークが理想的でない場合にも信頼できる手段が欠かせません。取得したデータは目的に十分見合う品質でした。
納品後、顧客からは「データ量が多く担当者は1人しかいないため、分類(クラス分け)を外注できる会社を知らないか」と相談がありました。回答は、外部に出す必要はない、というものです。付属ソフトウェア(Aplitop)のAI分類機能を使ったところ、約1時間で十分満足できる結果が得られ、残りは手作業で確認・整理しました。最終的にデータはCivil 3Dへ書き出され、サーフェス作成と街路の勾配解析を通じて、雨水がたまる箇所の特定と対策検討に活用されています。最も高価な機材や最も高性能な機材が常に最適とは限らず、課題を正しく理解し、最終的な意思決定に役立つワークフローを選ぶことが重要だと示す事例です。
対象住宅地の街区
走行速度約10km/h
AI分類約1時間
使用機材OmniSLAM R8+