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測量・建設向け OmniSLAM ソリューション — セルビア屋内計測事例
Survey & AEC Case Study

数日ではなく数分で
— セルビア屋内計測事例(OmniSLAM R8+)

地上型レーザースキャナー(TLS)で 1.5 日かかった 3 階建て・1,500 m² の屋内計測を、OmniSLAM R8+ の連続走査 16 分で再現。Scan to BIM/CAD と As-Built 向けに TLS 級精度を検証しました。

00 / Highlights

Project Highlightsプロジェクトハイライト

公式事例(OmniSLAM 公式 — Survey & AEC)に基づくセルビア・ウジツェの屋内計測プロジェクトです。

OmniSLAM R8+ 屋内走査 連続走査による点群取得 パノラマ画像と点群 BIM 向けメッシュモデル 現地計測の様子
01 / Client

Client Introductionクライアント紹介

1998 年設立、セルビア・ウジツェ(Užice)に本社を置く GBK は、AEC(建築・エンジニアリング・建設)分野向けに測量・地理空間サービスを提供する企業です。3D レーザースキャニング、写真測量、Scan to BIM/CAD 成果物の納品を専門とし、プロジェクトごとに精度の高い 3D モデルと CAD 図面を提供しています。

本事例では、同社が既に TLS で計測済みの 3 階建てオフィスビル(延床約 1,500 m²、実効計測面積約 2,500 m²)を対象に、OmniSLAM R8+ によるモバイル LiDAR 計測の有効性を検証しました。不動産計測、BIM モデリング、施工計測のいずれにも使えるデータセットを、従来方式と直接比較できる形で取得することが目的でした。

GBK Serbia ロゴ
GBK — セルビア・ウジツェの測量・地理空間サービス企業
02 / Background

Background背景

プロジェクトは、クライアントが TLS(地上型レーザースキャナー)で同ビルを計測し終えた直後に始まりました。廊下ごとにセットアップ、部屋ごとにスキャン、遮蔽物による欠測を埋める追加設置——結果として高精度な点群は得られましたが、断続的な現場作業に約 1.5 日を要していました。

次の問いは明確でした。計測と BIM 向けのセンチメートル級精度を維持したまま、同じ建物をより短時間で記録できるか。 求められるデータセットは、全フロアの完全カバレッジ(天井裏・外周コンテキストを含む)と、下流の可視化を支援するパノラマ画像の組み合わせでした。

OmniSLAM は R8+ モバイル LiDAR システムを提案。単一の連続走査で室内全体を移動しながら取得し、TLS データセットと直接比較可能なシームレスな点群を生成する方針です。

ウジツェにおける TLS 計測の実績

新方式を評価する前に、TLS の実性能をベースラインとして明確にする必要がありました。三脚設置型スキャナーで従来型の基準点ネットワークを構築し、部屋ごとに計測を進めました。壁・ドア・階段コア・什器が頻繁に遮蔽を生み、追加ステーションが累積。多階建・狭い廊下・設備室の多い構造では、断続的なスキャンに約 1.5 日、登録・基準点合わせ・品質確認の後処理に約 4 時間を要しました。

TLS による基準点計測と部屋ごとのスキャン配置
基準点計測 — TLS では三脚設置型スキャナーで基準点ネットワークを構築し、部屋単位で計測を進行
03 / Challenge

Challenge課題 — 精度は維持、ボトルネックは解消

TLS の精度は実証済みでしたが、ワークフローには現場効率を制限するトレードオフがありました。時間コストは大きく、現場にいる 1 時間ごとにスケジュール・人員・運用コストが増加します。多階建・狭い廊下・頻繁な間仕切り変更・限られた立入時間がある建物では、この手順は「不便」以上のボトルネックでした。

TLS の断続的な三脚設置と追加ステーション
廊下・部屋ごとの三脚設置。遮蔽物のたびに追加ステーションが必要
1.5 日規模の現場時間と後処理負荷
約 1.5 日の現場計測 + 約 4 時間の登録・合わせ作業
「TLS と同等の精度を、ごく一部の時間で達成できるか?」—— 意思決定者の問いが、OmniSLAM R8+ の真の試金石となりました。
04 / Solution

OmniSLAM Solutionソリューション

16 基準点・10 検証点の透明な精度評価設計と、16 分の単一連続走査。

基準点ネットワークと検証点

OmniSLAM R8+ は単一の連続軌跡で走査しました。建物全体に 16 基準点を計測し、軌跡の制御と独立した精度検証の基盤を確保。検証の透明性のため、事前に 10 検証点を均等配置し、精度基準をチームで合意しました。検証点は登録用基準点とは独立して選定し、合わせアーティファクトではなく実性能を反映する評価としました。

単一連続キャプチャ

基準点設置後、1 名のオペレーターが R8+ を全廊下・全階層へ誘導。中断のない 1 パスで室内全体を 16 分でスキャン完了しました。現場体験は TLS とは対照的——静かで、速く、連続的。三脚が何時間も占拠していた空間を R8+ がスムーズに通過し、2 シフト規模だった工程がコーヒーが冷める前に終わりました。

処理と成果物

オフィスでの処理は約 1 時間。軌跡を基準点に合わせ、点密度を最適化し、最終成果物を生成しました。

  • シームレスな点群(LAS/LAZ / E57)
  • 高解像度パノラマ画像
  • BIM 向けオプションの 3D メッシュモデル
  • 連続軌跡データと QA サマリー(検証点統計・登録設定)
ステージ 主要アクション 所要時間
Plan Control
基準点計画
3 階にわたり 16 基準点を計画・標示。軌跡のアンカーと正確な合わせを確保。 3.5 h
Capture
計測
OmniSLAM R8+ による単一連続ウォークスルー。2 名体制(1 名がスキャナー誘導、1 名がライブデータ・カバレッジ監視)。 16 min
Process
処理
OmniSLAM Mapper で軌跡最適化・基準点合わせ。点群・軌跡・パノラマ・メッシュを生成。 〜 1 h
Visualize
可視化
OmniSLAM Viewer で 3D 可視化・検査・品質確認(エクスポート前)。 処理に含む
Output
成果物
高密度点群、精密軌跡、高解像度パノラマ、BIM・計測向けメッシュモデル。当日納品可能。 同日
05 / Comparison

TLS vs OmniSLAMTLS vs OmniSLAM — ワークフロー比較

従来の TLS ワークフローと OmniSLAM R8+ ソリューションを、工程・時間・成果物品質の観点で比較しました。

工程 従来方式(TLS) OmniSLAM R8+ 改善・インパクト
基準点設置 8 基準点の設置に約 2 時間 16 基準点の設置に約 3.5 時間 モバイル SLAM と検証のため 2 倍密度の基準点ネットワーク
現地計測 約 1.5 日の断続的三脚スキャン、多数のステーション 16 分の単一連続ウォークスルーで室内全体をカバー 現地計測を「日」から「分」へ。現場への影響を最小化
データ後処理 手動登録・基準点合わせに約 4 時間 軌跡最適化・エクスポートに約 1 時間 BIM 計測に使える状態までの処理時間を約 75% 削減
点群厚み 約 3 mm 約 2 mm 約 33% タイト化。計測・モデリング向けにシャープなジオメトリ
点群完全性 部分的遮蔽エリアでデータ欠損(視点制限) 歩行経路に沿った完全な点群 廊下・コーナー・複雑な室内でより信頼性の高いカバレッジ
成果物 点群とパノラマ画像 点群・パノラマ・連続軌跡・オプションメッシュ 追加の現地時間なしでより多様な成果物
人員稼働 2 名体制が 1.5 日間フル稼働 同一 2 名体制だが現地は数分 同一人数でプロジェクトあたりの総労働時間を大幅削減
06 / Accuracy

Accuracy & Data Quality精度・データ品質

速度だけでは不十分。モバイルスキャナの結果は TLS と同等の精度・ジオメトリ忠実度が必要でした。

計測エリア全体に 10 検証点を均等配置。各検証点で OmniSLAM R8+ 点群の座標と TLS データセットの対応座標を比較し、全 10 点が事前合意の精度限界内に収まることを確認——本建物における TLS 級精度を実証しました。

  • 平面 RMSE: ±0.0101 m
  • 垂直 RMSE: ±0.0060 m
10 検証点の配置図
検証点配置 — 登録用基準点とは独立した 10 検証点を計測エリア全体に均等配置

視覚的整合:TLS vs OmniSLAM R8+

数値結果を視覚比較でも裏付け。点群登録ビューでは TLS(緑)と OmniSLAM R8+(赤)の軌跡が交差する壁・廊下にわたって重なり、軌跡全長にわたるドリフトの兆候はありませんでした。建物コーナーでの拡大比較でも、2 プロファイルが密接に重なり、系統的バイアスは確認されませんでした。

TLS と OmniSLAM R8+ の点群登録・境界比較
点群登録ビューと境界比較 — TLS(緑)と R8+(赤)が壁面・廊下で一致

点群品質:TLS vs OmniSLAM R8+

静止型 TLS は高精度ですが、複雑な室内では隠れた要素の欠落や密度のムラが生じやすい。OmniSLAM R8+ はセンチメートル級精度を保ちながら、単一ウォークスルーでより完全でクリーンな点群を取得します。

遮蔽・隠れた要素の比較
遮蔽・隠れた要素 — 什器・棚の裏など視線制限エリアのジオメトリ回収
点群密度と完全性の比較
点群密度・完全性 — フロア・壁面にわたる均一な密度
BIM 向け表面抽出の比較
BIM 表面抽出 — Scan to BIM/CAD 向けにクリーンなサーフェス
As-Built 計測向け点群品質
As-Built 計測 — 施工記録・改修計画向けの計測可能な点群
07 / Impact

Business Impactビジネスインパクト

16 分の単一ウォークスルーから、TLS ベンチマークと同等精度のデータセットを取得。屋内計測の計画・記録・活用プロセスを大幅に効率化しました。

定量的インパクト

  • TLS 級精度: 水平約 1 cm・垂直約 6 mm で TLS 参照と整合。10 検証点すべてがクライアント合意の許容帯内。
  • 現地時間: 約 1.5 日の TLS 三脚スキャン → 同一 2,500 m² 建物を 16 分の連続走査(現地計測時間約 99% 削減)。
  • 使用可能データまでの時間: TLS 登録・合わせ約 4 時間 → OmniSLAM は約 1 時間で利用可能な出力まで到達(処理時間約 75% 削減)。
  • 点群構造: 平均厚み約 2 mm(TLS 約 3 mm)。フロア・壁面にわたり密度が均一。

定性的インパクト

  • 数十ステーションの TLS 管理に代わり、全室内・階段をカバーする 1 つの統合カラー点群(LAS/LAZ / E57)。
  • 高解像度パノラマにより BIM チームが追加の現地訪問なしに視覚コンテキストで調整・問題確認が可能。
  • オプション 3D メッシュモデルと、検証点統計・登録設定を含む簡潔な QA サマリー。

OmniSLAM の採用により、GBK は屋内計測をステーション型ワークフローから高速・連続的なモバイルプロセスへ移行。運用摩擦を減らし、計測から成果物までのリードタイムを短縮しました。

クルー時間の削減と再訪問の最小化で計測コストを下げつつ、限られた予算・アクセス時間のプロジェクトでも高品質スキャンを維持。Scan to BIM/CAD サービスをより迅速・低コストに提供し、スケジュール重視の屋内・改修案件での競争力を強化しています。

OmniSLAM R8+ モバイル LiDAR システム
OmniSLAM R8+ — 屋内 As-Built・Scan to BIM/CAD 向けモバイル LiDAR

出典:OmniSLAM 公式 — Survey & AEC Case Study(GBK Serbia)

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